東京マルイ次世代電動ガンSCAR専用グリップの3Dデータを公開します

●グリップを作った経緯

市販されているパーツを使用してHOWA5.56mm小銃(20式小銃)ぽい電動ガンを作っている時ノーマル以外のSCAR専用グリップは皆無であることが判明します。

HOWA 5.56mmっぽい(20式5.56mm小銃)電動ガンを作ってみよう!

 そのため、作ったのがフィンガーチャンネルなしのオリジナルのクリップです 。(様々なグリップの影響を受けています。)

3Dプリンターで造形後(ナイロン)SCAR-Lに取り付けてセミ、フルオートで合計約1000発撃ってみました。ギアノイズ等の異音がすることなく問題なく使用できました。SCARのグリップカスタム発展のため、3Dデータを公開することにしました。

●シルエット

20式小銃ぽい電動ガンを作っていく過程でPMAG、M-LOKハンドガード、【Amazon広告】PTS エンハンスドポリマー バックアップアイアンサイトセットを使用しました。それにより、SCALマグプルカスタム感が出てきたので、握った感じの形状は、【Amazon広告】PTS EPG エンハンスド ポリマーグリップ AEGに似ています。そのため、握りごごちはノーマルより太めです。

PTS EPG エンハンスド ポリマーグリップ AEG

●サイド

サイドの滑り止めは、アメリカ軍のM1911A1、M9、M16、M4等で見られるダイヤチェッカーです。この柄にした理由は、3 D プリンターで出力したナイロン材質でのダイヤチェッカーの触り心地がもっとも良かったからです。 

トリガーを引くとき、セレクターを回すときに指が干渉する下記赤丸部分については、ノーマルのグリップと同等の感触です。

●フロント、リア

メディアに登場した20式小銃(試験用小銃 00001 5.56×45mm HOWA JAPAN)には、BCMGUNFIGHTER Grip MOD3が装着されているらしいです。そちらを参考に 横向きに滑り止めのラインを入れました。

フロント
リア

また、最初に作った試作品では、後方の高く伸びた「ビーバーテール」スタイルバックストラップ の形状を取り入れていましたが、 SCARLのロアフレームでは、セレクターを回す時に干渉して妨げになっていたので除去しました。

●仕様

・ノーマルグリップ底、ネジが流用できます。

・下穴径2.5mmを空けてあります。ネジ穴タップ加工(M3×0.5)が必要です。

ネジ穴を開けなかった理由は、造形機のIOS社EOSINT P110、 P760の積層ピッチが「0.1mm」で、M3ネジのひっかかり高さが「0.271mm」のマイクロ寸法の精度が必要でした。

http://www.konoe.co.jp/reference/menu05.html

そのため、3Dデーター上ネジ穴を作成しても、ネジが取り付けられない等不具合が考えられるためです。

取付例

●注意点

※データ利用は非営利目的での使用でお願いいたします。

※東京マルイ次世代電動ガンSCAR-Hのロアフレームでも問題なく装着できるはずです。(実際に試してはいませんが、グリップのパーツNOがSCAR-62グリップ(BLK)と共通だからです。)

※グリップの取り付けにはエアガンの分解が必要です。グリップ底のネジを締め付け過ぎると「ギャッ!」と異音がしてピストンが止まります。そのため、ノーマルのグリップと同等の作動音がするように調整が必要です。

※恐れ入りますが、改造、分解による事故、怪我、故障等において一切の責任を負いません。

※3Dプリンターで安価に造形できるナイロンは、肌ざわりがザラザラしています。

本当はもっと滑らかにしたいと考えています。そのため、ABS樹脂で出力しようとしました。しかし、DmmMakeでABS樹脂で造形可能機器XYZプリンティングPartPro300xTでは、厚さ4mm必要かつ積層ピッチが0.4mmのため繊細な造形には不向きです。このグリップは厚みが2mm以下の小さい箇所が複数あり造形できないことがわかりました。)

また、ナイロン磨き(バレル研磨)のメニューもありますが、モデルの厚みが2mm以上ないと破損する可能性が高いため造形していません。

●3Dデータ

3種類のファイルをご用意しました。そのままSTLファイルを使って3Dプリンターで造形していただくか、3DMファイルを編集して自分好みに形状を変えていただくのも良いと思います。

STLファイルをダウンロード

3Dプリンターで造形するためのファイルです。

DMMmakeで造形していただけるように出品申請したのですが・・・出品不可でした。しかし、STLファイルをダウンロード後に3Dデータをアップロードすればナイロンナチュラルで造形できます。造形価格(2020/7/27現在:4,180 円税込)です。DMMmakeで造形する場合、サイズが1辺100mmを超えるモデルのため染色むらが出るため染色できません。従って、ブラックに染めたい場合は、以下の方法で染めることが可能です。

3Dプリンターで出力したナイロン素材の次世代電動ガンSCAR専用グリップを染色したお話し

3DMファイルをダウンロード

3Dモデリングソフト「Rhinoceros」でデータ編集可能なファイル拡張子です。

STEP(STP)ファイルをダウンロード

異なるCAD、CAM 間でCADデータを交換するための中間ファイルフォーマットです。

今後のグリップの改善、作成の参考にさせていただきますので、ご質問・ご意見ございましたら、下のチャット、もしくはお問い合わせページからお願いいたします。

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