ロードバイクのシングルスピード+ディスクブレーキ+フラットバー化の魅力

ロードバイクのVitus – Razor Disc (2019 – Claris)をベースにして、気楽に乗れるシングルスピードのフラットバーディスクロードにカスタムしました。舗装された道路を時速25キロ以下で走るのに適した自転車です。
ディスクブレーキ対応のロードバイクフレームにシングルスピード化+フラットバーに交換したので、「シングルスピードフラットバーディスクロード」と勝手に呼称します。(長い!)
この自転車の大きなメリットは2つあります。1つめは変速機によるトラブルがないこと、2つ目は油圧ディスクブレーキによって軽い力で強力な制動が得られるため、制動距離が短くなることです。
完成車では、以下の自転車が存在します。
幅広い用途に対応するために開発されたクロスオーバー自転車らしいです。ライザーバーハンドルでタイヤサイズ650 x 47c と太めです。後から多段化できるようです。
■関連ページ
シングルスピード&ディスクブレーキE-bike(電動自転車)のまとめページ
話は戻ってシングルスピード化のパーツ構成は以下です。
ハンドル・ステム・ブレーキレバー・グリップ

ハンドルは幅520mm高さ30mmのアルミハンドルです。完全にフラットではなく高さがあるので、細かく言うとライザーバーです。
最初は車体を軽くするためにカーボンハンドルを取り付けたところ、締め付けトルク(4Nm~5Nm)で亀裂が入り取り付けるのをやめました(笑)

ステムは余っていたブリヂストンの折り畳み自転車F6Fのものを流用しました。これらの組み合わせで自分の体格では、乗車姿勢が前傾になり過ぎず腰が痛くなりません。時速13キロ~25キロ位で走るには良い感じです。
ブレーキレバーは、 左レバーシマノBL-MT200スチールレバー
油圧ディスクブレーキキャリパーBR-MT200, BR-UR300に対応しています。
グリップは、ジャイアントショップで購入したCONNECT ERGO MAX LOCK-ON GRIPです。
タイヤ

試乗したジャイアントエスケープRディスクの乗り心地の良さに影響を受けて
ジャイアント エスケープRディスク(2020)に試乗した感想
Vittoria – Zaffiro (ザフィーロ) Pro IV G2.0 ロードタイヤ700×30cタイヤに交換しました。
油圧ディスクブレーキ

テクトロの機械式ディスクブレーキから、カタログで見た2020モデルのジャイアントエスケープRXディスクの影響を受けて、フラットマウント規格に対応したシマノBR-UR300に交換しました。
指でレバーが引けるほど軽い力でブレーキが良く効きます。
ディスクブレーキロータ―は、シマノSM-RT26です。

サドル

VELO Voam VL-4254です。今の乗車姿勢だとお尻が痛くなることはありません。
シートポストはカロイ製(250mm)です。
ペダル

シマノPD-T421 です。
現在は以下のペダルに交換しました。
三ケ島(MKS) G-6000ペダルをシマノ CT5 SPD ビンディングシューズで使ってみた感想

クランク・チェーン

コンパクトクランクのアウターリングを外して、インナーリング34Tのみにしました。
ロードバイクのチェーンリング(アウター)を外して、インナーだけにしたお話し
チェーンは KMC Z8.3 116リンク(1/2×3/32) ミッシングリンク付です。
シングルギア

シングルギアは、AKI WORLD(アキワールド) シングルギア set CW-KK-001
15T、16T、17Tのセットの15Tを使用しました。
サイズ:1/2×3/32の薄歯です。
スペーサーは、フリーハブをシングルスピードにするためのキットで売られているBazooka(バズーカ) シングルギアーセットシルバー SSPSILのスペーサーのみ使用しました。
これでチェーンラインの位置が直線になるように調整します。また、テンショナーを使用せずチェーンは張れています。
さらに、脚力が強くなくてもギア比(2.26)と軽いため、クランクの回転数も上げやすく走りやすいです。時速20キロを出すためのケイデンスは68rpmで、クランクを1回転して進む距離は、4.86mです。
■指定ケイデンスで走行したときの速度(km/h)(700×30c タイヤ周長(2146mm)で計算)
ケイデンス | 50 | 60 | 70 | 80 | 90 |
時速(km/h) | 14.5 | 17.5 | 20.4 | 23.3 | 26.2 |
最初はグランジのテンショナー2でチェーンを張っていましたが、上記のパーツ構成だとチェーンが張れて走行に問題がないため取り外しました。

シングルスピードフラットバーディスクロードの魅力・メリット
上記のパーツ構成で感じたことを書いています。
●油圧ディスクブレーキは軽い力でブレーキが良く効く
指一本でブレーキレバーが引けて止まれます。急ブレーキも短い制動距離で確実に止まれます。ブレーキが良く効く自転車は安全です。
昔、フリーパワーが取り付けられたママチャリに試乗させてもらったことがあります。 その時、ブレーキが信じられないほど効きませんでした。ブレーキレバーを思いっきり握りしめても自転車が止まらないのです。指1本でブレーキレバーが引けて止まれるので雲泥の差です。
●ホイールのリムが泥等で汚れたとしてもブレーキの制動力に影響がない
●リアディレーラーがなく、ブレーキ解除しなくていいのでタイヤを外すのが楽。
●変速機のトラブルがない、メンテナンスを考えなくて良い
別の自転車で変速のトラブルありました。こちらのミニベロもシングルスピード化しました。
ミニベロ(ブリヂストンF6F)をカスタムしてシングルスピード化したお話し
●シフター、ディレイラ―、ワイヤーがない分だけ軽い
●軽いので持ち上げて、障害物を避けたり、歩道橋を渡ったり、室内保管できる
重量は9.6kg(XS)(Razor Disc (2019 – Claris)のスペック上の重量は、10.66kg(ペダル含むか不明))
以下、ギア付きの油圧ディスクブレーキの2020年モデル
ESCAPE RX DISC 10.9kg(465mm)
ESCAPE R DISC 11.5kg(465mm)
●変速のことを考えなくていいので走りに集中できる
●スポークプロテクターが不要なので、安全のため付けるか付けないか迷わなくていい
●普段着でも気楽に乗れる。
●前傾姿勢がキツクないのでリュックサックを背負っても疲れにくい。
●700×30cタイヤは空気量が700×28cより多いため、元のアルミロードバイク(Vitus – Razor Disc (2019 – Claris)より乗り心地は良い
■リム径:622mmの空気容積
タイヤ幅(mm) | 空気容積(ml) |
28 | 776 |
30 | 927 |
通勤、通学、買い物、サイクリング で使用するには、30Cタイヤはそんなに悪くないんじゃないかと思います。28Cタイヤより空気量が多いため乗り心地が良く、かといって路面抵抗が増えた感じはしません。空気圧も低め(6気圧)から入れることができるので、空気が抜けづらく、頻繁に空気を入れる必要はなく、リム打ちパンクのリスクが低いと感じています。
●低速で走っても腰が疲れにくい
●輪行するときにリアディレイラ―がないので、エンド金具が付けやすい
デメリット
●変速できない。
坂道でギアを軽くしたいと思う時があります。
●12mmスルーアクスルの脱着に工具(トルクレンチ)が必要。
ただ、回して抜き差しするだけなのでそんなに手間ではなく、また締め付けトルク10Nmと表示があるため確実に締め付けができます。
●時速30kmを出し続けるためには、ケイデンス102rpmが必要。
●砂利道(グラベル)は 時速10~13キロ位で結構フラつく。